2023.07.25ブログ
アスベストによる《悪性胸膜中皮腫》とは①【東京の内装解体工事ブログ】
アスベストによる《悪性胸膜中皮腫》とは①【東京の内装解体工事ブログ】
東京都国分寺市のみなさま、こんにちは!
東京を中心に、内装解体・原状回復工事を手がけるコワースです!
アスベストはとても危険なものだという知識は、現在では広く認識されるようになって知っているという方も多いのではないでしょうか。
この危険なアスベストにより人体に引き起こされる健康障害とはどのようなものがあるのでしょうか。
アスベストによる健康被害は多々ありますが、ここでは《悪性胸膜中皮腫》という病気について紹介をいたします。
アスベストの危険性
アスベストとは天然の鉱物で非常に微細な繊維状のものです。石綿(いしわた、せきめん)とも呼ばれてます。
アスベストは優れた特性をたくさん持ち、なおかつ安価なために、《奇跡の鉱物》と呼ばれていた時代もあり、1980年代まで建材や保温材などに多種多様に活用されてきました。
アスベストはとても細い繊維状の物質です。どのくらい細いのかというと、直径は0.02μm~0.35μmで人の髪の毛が直径40μm~100μmという数値ですので驚異的な細さということが分かります。
これだけ細かければ、切断機や研磨機を使用したり、吹き付け剤として使ったものを除去したりといった際に、空中に飛散してしまって浮遊しやすくなるという特徴があります。
そしてアスベストの怖いところはまさにそこなのです。アスベスト自体、ここにあるという状態がわかればそれほど差し迫った危険性はまだないといえるのですが、その微細な繊維が空中に飛散してしまい、それを《気づかないうちに》人が吸い込んでしまうことにより健康被害が引き起こされてしまうというところが恐ろしいのです。
知らないうちに人体に吸い込まれたアスベストの《一部》は異物として体外に排出がされますが、アスベストは丈夫で変化しにくいという性質をしているので、そのほとんどは排出されず肺の組織の内に蓄積されてしまうといわれています。
そしてこれが重篤な健康被害を引き起こしてしまうのですが、その場合もアスベストをどれだけの量、どれくらいの間、吸い込んだらどのような症状が出るのか、というところまではまだわかっていないのです。
そのうえアスベストによって起きる症状などは潜伏期間が非常に長く、場合によっては50年もの年月を経てから発症をするという例もあるほどなのです。
そのため、今はそうではなくても以前にアスベストを扱う仕事に従事していた人や、アスベスト関連の工場などの近隣に住んでいた人が、長い年月を経たあとに苦しめられるというケースが多いのも、アスベストの危険性の高さだといえるでしょう。
アスベストが引き起こす健康障害
アスベストが引き起こす症状のひとつに、《石綿肺》があります。
肺線維症(じん肺)といって、肺が繊維化してしまうという病気のうち、原因が粉塵や薬品などでなくてアスベストであるというものが、特にこの名称で呼ばれています。
潜伏期間は長く15~20年といわれていて、長いのが特徴となります。
また、《肺がん》もアスベストにより引き起こされるケースがあるといわれていて、そのメカニズムなどははっきりと解明はされていませんが、やはり肺細胞に残留した微細なアスベスト繊維の刺激によるものではないか、という説があります。こちらの潜伏期間も15~40年と、非常に長くなっています。
そして、アスベストが要因となる症状でもっとも大きいのが《悪性胸膜中皮腫》です。
今回は、【アスベストによる《悪性胸膜中皮腫》とは①】についてをご説明いたしました。
解体に関してご相談・お見積もりは、是非一度、コワースにご相談ください。