2020.07.28ブログ

テナント返却時で注意する点

テナントを賃貸した際には契約書を交わすのが一般的になっており、こちらの効力はテナント返却時にも参照されます。一般的にテナントの返却時には原状回復工事をすることが多いのですが、賃貸契約書に書いてある内容によっては種類が違うこともあるので、事前に確認しておきましょう。

一般の住居における賃貸物件の退出時には、クリーニングなどは大家の負担で行われることが通例ですが、店舗や会社のテナントの賃貸の場合には原状回復工事は借り手が行うことが一般的となっています。この原状回復工事には2種類があり、通常の原状回復工事とスケルトン工事というものがあります。原状回復工事とは名前の通り入居時の状態そのものに戻す工事であり、内部造作や設備機器の撤去、床や壁の修繕や塗り直し、張り替え、看板やパーティションの撤去など様々な工事を行うことが必要です。また設備工事として行った水道やガス、電気などのも点検をして再補修の必要があればしなければなりません。

原状回復工事とは別の方法としてはスケルトン工事があります。こちらは建物の構造体以外の内装全てを解体して入居時の状態に戻す工事となり、撤去の規模としてはこちらの方が大きくなります。鉄筋コンクリートのテナントだとコンクリート打ち放しの状態に戻し、天井は閉じずに配線をそのままむき出しの状態にすることが多いです。テナントを借りた際にスケルトン状態になっている場合には、通常返却時にも同様にスケルトン工事をするのが一般的です。

テナント返却時には原状回復工事またはスケルトン工事をすることが必要ですが、やはり工事という関係性から期間をしっかりと決めておかないとトラブルの元となりがちです。これらの工事をする際にはオーナーとの間で賃貸契約書の確認から、現地調査を行ってどのような工事をするかを話し合う必要があります。業者の選択や見積もりをする際にもオーナー側と話し合う必要があり、オーナー側が決めた業者で行うのか借り手の側で一任して決めることができるのかを確認しておくのが大切です。テナント返却時の費用はできるだけ抑えたいという人も多いでしょうが、複数の工事業者に見積もりを依頼して交渉することも考えておきましょう。テナントの契約満了時までに工事を終わらせてオーバーに引き渡すことができるのが最適ですが、工事業者のスケジュールや解体工事の思わぬトラブルで工事期間が延びることもあるので、工事期間は余裕を持って予定するのをおすすめします。

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