2020.08.13内装解体の基礎知識
返却する際にスケルトン工事をする理由とは?
店舗を閉店したり、移転をする場合は内装解体などをして、借り主に返却することが多いと思います。
内装解体工事といっても、種類がいくつかあるのですが、一番大掛かりな工事はスケルトン工事です。
スケルトンとは、内装が何もない状態で骨組みだけの状態を言います。そのため、スケルトン工事をするのが一番費用と時間がかかります。
では、何故そこまでお金をかけてスケルトン工事をしなければいけないのかについて紹介したいと思います。
●契約時にスケルトン状態に戻すことが定められている
一番多いのが、最初に契約を交わしたときに、返却する際にスケルトン状態に戻すことが定められていることです。
もともと契約でそのような契約をしているので、この場合は、絶対にスケルトン工事をしなければいけません。
また、入居時の契約で退去時にスケルトン状態で返却することが定められてことは、非常に多いので、ほとんどがスケルトン工事をしなければいけないと思っても良いでしょう。
●何故スケルトン物件にするのか?
・安価にすむから
建物の構造体と内装が分かれた施工ではない場合には、内装を変更するためには、立て替え工事が必要になることもあるでしょう。
その点、建物の構造はそのまま使用ができ、次に借りる人が内装工事のみで安価にすむように、テナント物件はスケルトンの状態になるようにしてあると考えられています。
・次に貸すときに新しい人を見つけやすい
また、借り主にとっては、スケルトン状態にした方が次に借り手を探す場合に捜しやすいのです。
借り手にとっては、数多くの候補からテナント先を選びたいため、業種業態を限定することがないスケルトン物件が増えています。
お店のままの状態や、設備などが残ってしまっていると、次に貸すときに、業種がある程度絞られてしまいます。
たとえばクロスなどが残っていても、その雰囲気にあった業種でしか、借り手がいないため、貸す側からしたらスケルトン状態にした方が便利だと言えるでしょう。
・建物の老朽化の不安が減る
また、テナント交代のたびに配管、配線、排気設備などを取り替えるだけでなく、老朽化による梁や柱の傷みを修復する機会が持てるのも、貸す側にとっても、借りる側にとっても安心出来るのでしょう。
●まとめ
このように、何故スケルトン工事をして借り主へ返却しなければいけないのか分かりましたか?
貸す側にとってはスケルトン状態にしてくれた方が何かと都合が良いのですね。もし、スケルトン工事をするのに疑問があるなら参考にしてください。