2020.08.10内装解体の基礎知識
スケルトン工事と内装解体工事の違い
スケルトン工事と内装解体という言葉を知っていますか?この二つは、似ているようで実は微妙に違うのですよ。では、その違いについて紹介したいと思います。
●スケルトン工事とは?
スケルトン工事、スケルトン解体とは建物の構造体以外の内装をすべて解体する工事です。スケルトンという名の通り、建物の構造体以外、すべてを解体する工事です。内装の一切が取り払われて骨組みだけの状態になるため、スケルトン工事といわれています。内装解体と大きく違う点は、スケルトン工事は建物の構造部分以外すべてを解体し、撤去する工事となります。内装や設備などをすべて新しく取り替えることを言うので、本当にすべてなくなるのです。たとえば間仕切り、壁、天井、床を解体、撤去するだけではなく、エアコンや電気配線、配管、排気設備充実などすべての設備も入居時の状態に戻します。本当に何もない設備の状態に戻すことを言うので、何もなくなります。
●内装解体とは?
内装解体工事とは、原状回復工事のために建物の内装部分の解体作業と撤去作業をする工事です。壁や天井などの建物構造物を除いた内装のみを解体する工事のことを言います。すべての内装を解体するだけではなく、間仕切りの一枚部分を部分的に撤去する場合も内装解体工事となります。オフィスの場合はフロアを広くしたいときに間仕切りを解体し、撤去する内装解体工事を行います。飲食店の店舗の場合は、カウンターや床などを解体し、撤去する内装解体工事が一般的です。
●二つの違いとは?
内装解体工事とスケルトン工事の大きな違いは、壁や床を壊して構造体が見える状態までにするかというところです。スケルトン工事は床や天井、内部の造作だけでなく、壁下地、設備、水道配管や電気配線まですべてを解体し、撤去し、何もない状態に戻します。反対に内装解体工事は内部の造作を解体しますが、壁の下地や天井下地は残されます。スケルトン工事の方がより大規模な工事となり、何もかもなくなります。内装解体工事の方が費用が抑えられる反面、下地などは残ってしまうので、次に利用する人はすべて自由にレイアウトできるというわけにはいきません。絶対にどちらが良いとは言えないので、自分で考えて決めるようにしましょう。
●まとめ
このように、スケルトン工事と内装解体について紹介しました。似ているのですが、実際は少しだけ違う部分があります。どちらが良いというのはないので、どちらがいいか自分たちで考えて選択するようにしましょう。